12月 03 2006

栄町店(広小路大津交差点店)閉店の思い出


…もう,6ヶ月も前の話ですが。

今年(2006年)の5月25日で、50年近く続いた広小路通りに面した支店を閉めました。
ティファニーとアルマーニの間の小さなお店でした。

歴史のある板種ビルの一階にあり、
同じく栄3丁目にある本店と比べると、半分ほどの広さのお店でした。

栄(さかえ)という場所は、私が子供時分から
たった30年ほどの間にも、ずいぶんと大きな変貌をしています。

名古屋という街が全国的になり、市内が周辺地域も巻き込んで
どんどん大きくなるにつれて栄の町並みも様変わりしました。
(この写真は、昭和30年代の栄交差点・広小路大津・現在の三越前です。
正面の看板が、今のティファニーですね。)

地下鉄が走り、路面電車が廃止されました。
たくさんの屋台が並ぶ広小路通りの下にも、
巨大な地下街を作り(端から端まで軽く1キロはあります。)。
テレビ塔を中心にした先進的で明るい都市計画。
たくさんの高速度尾路ができて、週末には大勢の人が遠方より押し寄せます。

時代が変わり、今ではプレミアムブランド店が立ち並ぶファッションストリートになりました。
高層ビルのビジネス街である名古屋駅とは対照的に、
栄地区は路地裏まで雰囲気のある、どんどん個性的な街になります。

雀おどりも、もっと良い店になるべく直営一軒でやるための判断でした。
結果的には、予想したより良い流れに行っている実感もあります。

・・・・・・・・・・

ただ、最近になってお客様から閉店を残念がるお話も、耳にします。

ありがたいことにお客様は、
昔の話をする際には必ず「思い出」を一緒に話してくださいます。

娘時代の思い出や、OL時代の思い出。
そこには、友達やお父さんや、優しいおばあさんが登場します。

私たちは、そうした歴史にも一緒に幕を下ろしてしまったかと反省しながら、
今後の店の大切な財産として、何より私たち一人づつの人生の
大事な思い出を作っていくためにがんばります。

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