5月 23 2010
青風透過 もてなしの和菓紙/永田哲也作品展

東別院のリアルスタイルの鶴田社長からお誘いいただきました。
永田哲也先生のイベントです。
先生は、和菓子の木型と和紙の組見合わせでみごとな作品を作られます。
写真から判りますか?
頂上のの鯛や鶴。中央の翁も、
本来は、落雁などを作るために使われていた木型を使って、
和紙素材で作ってあります。
先生は、現在ではあまり使われなくなった木型を探して
同時に全国の菓子屋を廻っているそうです。
特に中部地方・知多半島では、
船を作ったときに大きな鯛の落雁を作るなどの
漁師町ならではの習慣があったなど、そこから地方の生活も透けて見えるような。
ふーん。
近頃では生活様式や行事のの変化で使われ方も代わり、
実際の和菓子作りでは注文もなく、なかなか使う機会も少ない木型ですが。
こうしてみると壮観ですね。
結婚式や落成記念などのお祝い事で良く使われたと思われます。
だいたい昭和20年代から40年代ぐらいが最高だったのではないでしょうか?
今では使われない木型が、
わが社にも、いくつか眠っています。
使われている和紙は1000年持つそうですが、
充分鑑賞にも堪えられそうです。
鱗や羽など、細かい筋や彫り込みの表現も最高です。
まるで飛び出してくるような躍動感さえありますね。

しかし菓子型であるゆえ、どんな丁寧で手の込んだカタチも
本来は、一瞬で食べてしまうもの。
先人達は、こんなにすばらしく作り込まれたものを
鮮度のいい素材や味で楽しんだんですね。
これらが食べられるお菓子だったらと想像すると
気持ちの動きや、瞬間の儚さや、贅沢さが感じられます。
活き活きしたカタチが、
遠い日の文化の「化石」や「墓標」とならないように。
あらためて歴史の中で熟成された
和菓子のに携わった先輩の志や目線の高さに、驚かされました。
鶴田社長、永田先生、ありがとうございました。




