9月 18 2009

くりことくりきんとん

4:45 PM 菓子


9月も半ばを過ぎて、いよいよ秋のお菓子も出揃ってきました。

まずは、「栗粉 くりこ」です。

岐阜県では、中津川など中心に「栗きんとん」が大変有名で、
ここ数年で人気は全国区ですね。

もちろん名古屋市内百貨店などでも、この時期にはたくさんの「栗きんとん]で賑わいます。

どちらも蒸しあげた栗を丹念に裏漉しして、
水と砂糖を加えて、焦がさないようにじ~っくりと火にかけて煉りあげます。

同じような見た目のお菓子なので、
「栗きんとんではないのか?」というご質問をよくいただきます。

実際、製法もあらかた似た部分が多いのですが、
旧くから名古屋在住の和菓子屋さんでは、「栗粉 くりこ」と呼ぶのが慣わしみたいです。

何故なら、名古屋を代表する老舗のRもMも、そう呼んでますからね。笑

私も当初わかりにくいなあと感じて、いっそのこと栗きんとんにするか?
とも、思ったのですが、せっかく爺さん達から受け継いだ菓子の名前。

自分で決めたわけでもないので、勝手に無くすわけにも行かず。
まずは、いったん調べてみることに。


いろいろ訪ねると、栗をそのまま使い、
素朴で野趣あふれるお茶うけとして広まった岐阜県勢の「栗きんとん」に対し、
名古屋で趣味人のお茶席菓子として用いられたのが「栗粉」なんだそうです。

あー。そうか。

用途とターゲットコンシューマーが、微妙に違うんですね。笑

ちなみに、栗きんとんは通常布巾で丸く絞り上げてある形状ですが、
栗粉は、少し工夫して布巾を両手を包み重ねて[栗のカタチ]に仕上げてあるのが特徴です。

実際慣れるまで、形をとるのが少し難しいのです。
これからも、仕上げが栗の形になっていたら、「栗粉」と呼んであげてください。


せっかく受け継いでも、
値打ちも知らずうっかりすると、無くなってしまう恐ろしさ。

先人たちが、岐阜の産地で通用するものをそのまま使用せず、
頑なに自分たちの手許でオリジナルにこだわってきたのですね。 


昔も今も、商売で大切なポイントは、変わらないのですね。


  ところで… 見えますかね? 栗の形に…。



0コメント

Trackback URI | Comments RSS

コメント記入

メニュー
このページのトップへ