1月 19 2012
ともに育つということ。
フランスに留学することになり、退職するアルバイトのMさんに、お手紙貰いました。
とってもかわいい似顔絵とコミカルなコメント付きで、
お店で働いている一人ひとりの行動が紹介されています。
ちなみに、私のことは
「社長はいつも、学校は楽しいか?彼氏できたか?と聞いてくる。」と、
書かれてました。
たぶん…それしか聞いてなかったんですねえ。
確か初めて面接に来た時はまだ高校卒業前で、
わかった?と聞いても、「こくり」と、頷いてばかり。
高校卒業と同時にウチに来たので、
生まれて初めてのアルバイト面接でガチガチに緊張していたのか?
真剣に聞いてることは顔を見ればわかるんだけど、なかなかにこやかなに表現できない。w
和菓子と甘味のお店だから、
どうしても、笑顔やさわやかではきはきとした受け答えが求められる職場。
細長い店内で、お客様の後を黙ってちょこちょこと走りまわって働く彼女。
けして、目から鼻に抜ける機敏な器用な子ではなかったですね。
夏などで、狭いお店がぎゅうぎゅうに混み合ってるときには、
お盆に載せた食器を持ってぶつかったりしたら、事故にもつながりかねないぐらい。
日ごろからもの静かな彼女は、お客さんの後を歩く。
見かねて、裏に引っ張って行って、
「お客様は、ちゃんと先導して! ちゃんと大きな言葉を添えて!
そうしたらやっと、気持ちが伝わるんだ!」と、
何度注意したかわからない。w
それでも、黙って「こくり」と頷く彼女に、
「返事はハイ!だ~!」 と、 つい怒ってしまったことも(何度も)あったなあ。
…こっちが怒ってるのに、「にへら」と笑ったりする、不敵なとこあったよね。
正月明けの最後のアルバイトの日に電話で話した時も、
言葉少なく、しばしさよならした彼女。
でも気の利いた言葉がなくても、
後で、こんな素敵な手紙をお店にいただいた。
こんなに嬉しい気持ちにさせてくれる子だとは知らなかった。
ひとり一人の活躍で、お店もちょこっとづつ良くなってる。
仕事を見てるようで、人を見てない。 これまで2年間も。
いやあ、全然何見てるんだろうなあ。と、反省しきりです。
留学だってアルバイトだって社長にだって、新しい学びがある。
一緒に成長しなきゃね。
フランスでも、最高の時間をボケっ~と、タフに楽しんできてくださいね。